蓮と睡蓮

こんにちは。きのひです。

 

「花屋の倅と寺息子」 葛来 奈都 著 を読みました。

2016年9月25日 第一刷発行

 

 

 

 

人懐(ひとなつ)こくビビりな花屋の息子・高爪統吾(たかつめとうご)

不愛想でドSな寺の息子・柄沢悟(からさわさとり)

 

 

 

 

 


二人は同じ大学に通う友人同士。

正反対の性格の二人だが実は霊が視(み)えるという共通点があります。

 

 

 

 

 


二人がやって来たのは街の神社で行われる夏祭り。

出店で統吾はりんご飴、悟はチョコバナナを買って歩いていました。

 

 

 

 

 

 

すると統吾のズボンが引っ張られた。おかっぱ頭の小さな女の子です。

「ねえねえ、りんご飴ちょうだい」

 

 

 

 

 

 


統吾は少し考えてから「はい!」と女の子にりんご飴を渡しました。

統吾の食いかけのりんご飴に飛び跳ねて喜ぶ女の子。

 

 

 

 

 

 


近くに親らしき人物はいない。

そして周囲の人にどうやらこの子は見えていないようだ。

 

 

 

 

 


その子は目を細めて統吾の手を取り「ありがとう!お礼に綺麗な所へ行こう!」

無理矢理統吾を引いて走り出しました。

 


「あ!ちょっと!」

 

 

 

 

 

 


あの子から悪い感じはしない。

とはいえこのまま放っておいて行方不明にでもなったら後味が悪くて仕方ない。

 

 

 

 

 

 


女の子に誘拐(?)された統吾の後を追う悟。

着いたのは神社にある雑木林。その向こうには池がありました。

 

 

 

 

 

 


そのほとりに統吾はいた。

 

池の水面は閉じた蓮(はす)の花で埋めつくされています。

「昼間だったら綺麗だろうなあ」

 

 

 

 

 

 


統吾はのん気にしゃがみ込んで蓮の花を見ている。

 

「知ってる?蓮の花って汚い水でなきゃ育たないんだって」

「汚い水でもちゃんと花が咲けるって凄いよね」と統吾。

 

 

 

 

 

 


「釈迦はその頑張って咲いた蓮の花に座っているけれどな」とお坊さんの息子である悟。

 

 

 

 

 

 

 

 

蓮の花。きれいですよね。

ところで蓮と睡蓮(すいれん)は似てるように思いますが、同じ花なんでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

みてみると蓮はハス科ハス属、睡蓮はスイレンスイレン属とかなり違う植物でした。

青山花茂(あおやまはなも)さんの記事によると「花の咲く夏であれば見分けはより簡単」

 

 

 

 

 

 

 

蓮の花は水面から1メートル以上高くまで花茎を伸ばし高いところで花を開花させます。

睡蓮はほぼ水面もしくは水面よりちょっとだけ高いところで開花させる。

 

 

 

 

 

 

 

葉の形も違います。

 

円形で水面から距離があり表面にツヤがないのが蓮。

光沢があり大きく切れ込みが入っていて水の上に浮くように葉がついているのが睡蓮。

 

 

 

 

 

 

 

いけばなの世界では開いた蓮の葉と開く前の若い「巻き葉」を使い蓮池を表現します。

この時巻き葉は成長過程にある状態なので花や開いた葉よりも低くいけるのがいけばなの心得。

 

 

 

 

 

 


蓮の花は午前中に咲いて午後にはしぼんでしまいます。

これを3~4日繰り替えしてその後散ってしまう。

 

開花してから2日目、それも朝7~9時頃の蓮が一番美しくおすすめです。

 

 

 

 

 

 

ちなみに蓮根(れんこん)は蓮の花と同じ植物。

もっとも花の観賞用の品種は細いため食用にはなりません。