アヒルへの謝罪

こんにちは。きのひです。

 

「同心 亀無剣之介 やぶ医者殺し」 風野真知雄 著 を読みました。

 

2020年5月25日 初版発行

 

 

 

 

 

 

 

 

冴えない風貌のせいで周囲からは侮られがちの、北町奉行所同心・亀無剣之介。

 

厄介な難事件を押しつけられては、ぼやいてばかりのしょぼくれた中年男だが、じつは見かけと違い、とんでもない才能の持ち主でした。

 

 

 

小さな矛盾や、下手人のわずかな隙も見逃さず、たちまちのうちに完全犯罪を瓦解させる。

 

 

 

 

 

 

 

 

その日、医者の森一斎(もりいっさい)は患者を診た帰りに日本橋の南詰までやってきました。

 

ひどく疲れている。

 

 

 

 

 

 

 

 

今日の四人は、とくに診たくない患者ばかりで、一日で済ましてしまおうとまわってきたのでした。

 

一斎は欄干(らんかん)にもたれて川のにぎわいを眺(なが)めていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

荷舟や客を乗せた猪牙舟(ちょきぶね)が上流から下流から、将棋(しょうぎ)の早指しのように絶えず行き交っている。

 

ときに舟唄も混じったりします。

 

 

 

 

 

 

 

 

眺めていて飽きることはない。

 

しばらくそうしていたが突如「く、苦しい」と胸を搔(か)きむしって崩れ落ちました。

 

 

 

 

 

 

 

 

駆けつけた番屋の町役人が、すぐに近くの北町奉行所に報(しら)せた。

 

たまたま同心部屋にいて現場にやってきたのが亀無剣之介でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

亀無はそのときのくわしい状況と、死んだ森一斎の人となりを聞き「こりゃあ毒殺だな」と、ため息をつくように言った。

 

容疑者の一人に旗本(はたもと)・小山内金吾(おさないきんご)がいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

旗本に直接訊くことなど、同心でも無理です。

 

まず屋敷に潜りこんで証拠を探すことになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

屋敷の敷地は二千坪弱といったところでしょうか。

 

庭の手入れもなっておらず、鶏(にわとり)だの家鴨(あひる)だのがのんびりと歩きまわっている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「家鴨」と書いて「あひる」なんですね。

 

あひるって鴨と同じ種類の鳥なんでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

「大阪市立自然史博物館」「カモとアヒルの違いについての質問」

 

「こたえたひと:和田学芸員(2005/01/21、発言番号:772)」

 

 

 

 

 

 

 

 

「アヒルというのは、マガモ( Anas platyrhynchos )を家畜化したもので、さまざまな品種があります」

 

色、模様、大きさも様々。

 

 

 

 

 

 

 

 

「便宜上、アヒルとマガモを分けて扱うことも多いですが、生物学的には同じ種と考えて差し支えありません」

 

ちなみに品種とは、同じ種をさらに細分する際に用いる語の一つ。

 

 

 

 

 

 

 

 

アヒルとマガモをかけ合わせたものをアイガモと呼ぶことがあります。

 

アヒルの品種の内、マガモに似ている品種をアイガモと呼ぶこともある。

 

 

 

 

 

 

 

 

「カモの養殖場で飼育しているのが野生のマガモを捕獲したものだとしても、飼育化で何代も繁殖させれば『アヒル』になるのは当然だと思います」

 

「アヒルの家禽化とはまさにそうやって行われたのですから」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「JBA 南カリフォルニア日系企業協会」 JBA Admin @JBA_ADmin  2025年3月8日18:00

 

「アヒル Domestic Duck 」

 

 

 

 

 

 

 

 

「マガモを原種とする家禽。生物学的にはマガモと同種」

 

「日本で流通している鴨肉の大半はアヒルの肉である」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「遠山ジビエとジンギス 肉の鈴木屋」

 

週刊いな「お肉のよもやま話」2022.12.22

 

 

 

 

 

 

 

 

「私たちが食べたことのある『鴨肉』は、『マガモ』『アヒル』『アイガモ』のうちのどれかなのです」

 

アヒルの肉が高脂肪で薄く、日本人の口に合わなかったため、その肉質を真鴨に近づけようと改良したのが合鴨。

 

 

 

 

 

 

 


「一般的に流通している鴨料理のほとんどが合鴨肉で、アヒルの肉よりも野性味があって真鴨よりも肉が柔らかいといった特徴があります」

 

合鴨というとなんだか特別な感じがするが、日本で売られている合鴨肉のほぼ100%が、じつは「アヒル」である。

 

 

 

 

 

 

 


「そもそも合鴨とは、マガモとマガモを家禽(かきん)化したアヒルの交配種なのだが、食肉業界では慣習としてアヒルを合鴨と呼び、店もそれにしたがって客に提供しているのだ」

 

「知ってしまうと、何だか損した気分になってしまう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もしメニューに「鴨」と「アヒル」があったなら。

 

「鴨」を選んじゃうかな・・ごめん、アヒル。