中秋と満月

こんにちは。きのひです。

 

「出張料理おりおり堂」 安田 依央 著 を読みました。

2015年3月25日 初版発行

 

 

 

澄香は32歳、独身。

自分より若い友人の結婚式の帰り。

 

 

 


いつもは通らない道に入ってみました。

すると数メートル先に和服姿の老婦人が歩いてた。

 

 

 

 

やわらかく結いあげた白髪にざっくりした織の茶色の着物がとてもよく映えている。

すごく素敵な人で沈みかける西日を受けて金色の光の中に浮き上がって見えました。

 

 

 

 

彼女が入って行ったのは骨董屋。

澄香もそのお店の前でつい立ち止まりました。

 

 

 

 


すると目の前の格子戸が開き「どうぞお入りくださいな」とさっきの老婦人。

彼女はこの骨董屋のオーナーだったんです。

 

 

 

 


それをきっかけとして澄香はこのお店の人たちと深く関わっていく。

 

 

 

 

今夜は九月八日中秋の名月

お店のみんなとお月見することになりました。

 

 

 

 

 

 

澄香は九月十五日がその日にあたるイメージを持っていたけどそうではなかった。

旧暦の八月十五日にあたる日を中秋と呼びます。

 

 

 

 


年によって三週間もの開きがありしかも中秋の名月の日は必ずしも満月ではない。

「それは澄香にとって驚きでした」

 

 

 

 

 

 

それは私にとっても驚きでした。

知らなかったなぁ。

 

 

 

 

 

旧暦では7~9月を秋としているため八月十五日はちょうど秋の真ん中となります。

それで「中秋」

 

 

 

 

 

旧暦つまり太陰暦では月の満ち欠けを基本とします。

太陰暦では朔(新月)を1日とする。

 

 

 

 

 

月は新月から満月まで15日かけて少しずつ満ちていきます。

そのことから旧暦では新月の日から数えて15日目の夜を十五夜とよぶようになった。

 

 

 

 


ただ国立天文台さんのサイトによると15日できっちり満月になるわけではありません。

 

新月から満月までの経過日数は13.9日~15.9日。

そのため15日目が満月とはかぎらない。

 

 

 

 


ちなみに太陰とは月のこと。

そして「十五夜」は秋に限らず旧暦15日の夜すべてをいいます。

 

 

 

 

 

 

 


日本では明治5年12月3日に暦を変えました。

旧暦明治5年12月3日を新暦明治6年1月1日とした。

 

これにちなんで12月3日は「カレンダーの日」とよばれています。