こんにちは。きのひです。
「カラスの死骸はなぜ見あたらないのか」 矢追純一 著 を読みました。
1996年6月1日 初版発行
著者は中央大学法学部卒業です。
日本テレビのディレクターを経て、㈶地球環境財団の理事に就任。
「私たちはホントに『進歩』しているのだろうか」
「地球上の人類社会はどこから見ても行きづまっている」
では人類が、自分で自分を救う方法はないのでしょうか。
「ここでもう一度、地球という私たちが住む環境をマクロの目で見直してみましょう」
いくつかの大きな問題がある。
1.地球上の限られた資源をたくさん使ってたくさんの商品をつくり、それを消費することがどんどんスピードアップしている。
「社会の仕組みがそのようにできてしまっているからです」
つまり遅かれ早かれ資源はなくなってしまい人類は地球上には住めなくなってしまう。
「環境汚染のほうも、ものすごいスピードで進行していくはずです」
2.人口が爆発的に増えている。
「現在、57億に近い人口を思いきって減らそうとすれば、それこそ第三次大戦でも起きなければ無理でしょう」
3.人類は自然に適応できなくなってしまった。
「私たち人間はこれまで長い歴史の中で地球に反抗することばかりをしてきました」
「自然に挑戦する」とか「自然を克服する」とかを合言葉に、自然に反し自然を思いのままに操(あやつ)ることができると錯覚して、この現代文明を推し進めてきた。
「この状況から抜けだすにはどうしたらよいでしょうか」
著者の提案は「『スペースコロニー』ともよばれる第二の新大陸を宇宙空間に建設すること」
「『スペースコロニー』のことをこの際『新宇宙都市(ニュースペースシティ):NSC』と仮によぶことにしましょう」
著者はこの話を宇宙科学研究所の河島信樹教授からきいた。
「NSCでは無限といってもいいほどのエネルギーをいつでも自由に使うことができます」
宇宙空間に浮かべた巨大な太陽電池なら光や熱を吸収してしまう空気もないし24時間太陽の光があたっている。
「太陽光を利用するかわりに『核融合(かくゆうごう)による原子力発電』を使ったほうがはるかに効率がいい、という説もあります」
これには「ヘリウム3」と「重水素」が使われる。
「運転中も安全ですが、でてくるものが核廃棄物(はいきぶつ)のように危険なものではなく、ふつうの水ですから安全です」
ヘリウム3というのは地球上にはない。
しかし「月面には豊富にあるのです」
NSCをつくるための建設資材のほとんどは月からもってくる。
「このヘリウム3も月から掘りだしてNSCの近くの宇宙空間に核融合原子炉をつくり、そこで発電したものをマイクロ電波で送るという方法が考えられるのです」
この本が発行されてから30年経過。
2026年時点の世界人口は約83億人前後です。