こんにちは。きのひです。
「愛と歓喜の数式 『量子モナド理論』は完全調和への道」 保江邦夫・はせくらみゆき 著 を読みました。
令和五年八月一日 初版発行
モナド( Monad )とはライプニッツが案出した空間を説明するための概念です。
「万物を実在させる究極的な構成要素がモナドである」
ゴットフリート・ヴィルヘルム・ライプニッツはドイツの哲学者、数学者。
著者二人はモナド質感をまさにビジュアル化しているものは万華鏡だといいます。
万華鏡は中のオイルの動くスピードが遅い。
「手で回さなくても、自然とゆっくり連続的に見える世界が変わっていきます」
同期する様態・・、表象が変わっていく。
「この万華鏡は、半分は外も映し出しているからよけいにモナドに見えるわけです」
はせくら氏は近著「夢をかなえる、未来をひらく鍵 イマジナル・セル」(徳間書店)を書きながら気づいたことがあった。
「この本は、チョウが卵から成虫になるプロセスを描きながら、それを人間の成長や人類の歴史のメタファーとして捉えて書いた絵物語&エッセイです」
イモムシはものすごく食いしん坊で体重の2万7,000倍となる量の葉っぱを食べる。
「まるで現代の唯物的な物質文明のように」
イモムシは脱皮を繰り返しながら成長し、やがてサナギになります。
この中に入っているのはどろっとした液体。
そこからチョウへと完全変態していくのです。
とはいえしばらくは、イモムシの細胞が優勢。
「ただ、その中にあって、ポツンポツンと風変わりな細胞が生まれてくるのです」
彼らは DNA の中に刻まれた記憶として、生まれたときから自分はイモムシなどではなく、チョウであることを知っている細胞たち。
「彼らは、単細胞として生まれるのですが、しばらくはイモムシの免疫システムから異物として扱われ、次々と殺されてしまうのです」
しかしめげずに増えていき、ある時点でティッピングポイント(転換点)が起こる。
「今までさんざん攻撃していたイモムシの免疫システムが急に寝返り天敵がいなくなるのです」
そして本格的にチョウになる準備を始める。
「イモムシの細胞はどうなるのですか?」
「溶けて(死んで)ドロドロのスープとなります」
そのスープこそが、チョウになるための栄養になる。
「なんといいますか・・・死んで生まれ変わってお役に立つのですね」
東海大学新聞 Web 版 研究 2023/04/01 「工学研究科」サナギの体内構造を解明
大学院工学研究科2年(当時)の池上聖人さんが執筆した「鞘翅目蛹体における変態過程の MRI による観察」に関する論文が2月に国際論文誌「 Magnetic Resonance in Medical Sciences 」に掲載されました。
これまでカブトムシの幼虫がサナギになった(蛹化)とき、体内は「どろどろに溶けた状態になる」と言われていた。
「しかし MRI で撮影すると、蛹化直後は崩壊した組織で作られた体液が消化管を膨満させるように蓄積されて体液溜めを形成」
その後、その体液を使って周囲の成虫器官が作られる。
体液溜めが細長くなり、成虫の消化管となるころに、成虫体の全体が形成されることが分かりました。
今回の研究では、この過程における体液内の水分子の拡散状態や各器官の成長過程についても可視化することに成功している。
4月から大学院総合理工学研究科(博士課程)へと進む池上さんは、「今後は蛹化時に蓄積される体液の化学成分の分析をはじめ、より詳細に変態過程を解明していきたい」と抱負を語っています。
指導教員の黒田輝教授(情報理工学部)は、「器官が再構築されるメカニズムを明らかにできれば、再生医療の発展にもつながります」と話している。
「サナギが蝶になる」「サナギがカブトムシになる」
そのことが再生医療の発展につながる・・なんかすごい。