こんにちは。きのひです。
「猫柄図鑑 にゃんこの柄のすべてがわかる」 監修 山根明弘 を読みました。
2023年3月10日 第1刷発行
日本猫の毛色は基本的に白、黒、茶の3色。
これらの色が猫の体にどう配置されるかによって、毛柄が決まります。
日本の猫に昔から見られる毛色は、三毛、キジ、ブチ、サビなど。
グレーの毛色やスポテッドタビー(渦巻き模様)などは近年よく見られるものの、本来の日本猫にはなかった毛柄です。
日本猫のおもな毛色は
・黒三毛:体に白、黒、茶の毛を持つ猫。黒い部分に模様は入りません
・キジ三毛:黒三毛と同様に3色の毛を持ちますが、黒い部分にしましまの模様(キジ)が入っているのが特徴です
・黒キジ:キジという呼び名の由来は、模様が鳥のキジのメスに似ているため。独特なしま模様が特徴
・茶キジ:全身が茶色の毛で覆われた猫です。茶色の毛に濃淡があり、しま模様に見えるため、「茶キジ」あるいは「茶トラ」と呼ばれます
・サビ:黒と茶キジもしくは黒キジと茶キジの毛が、錆(さ)びのように入り組んだ独特の毛色
・ブチ:黒と白、茶キジと白など、白と他の色との2色の毛柄です
・白:全身が真っ白な毛で覆われ、黒や茶色の毛はいっさい入りません
・黒:全身の毛が黒1色で、白や茶色などの他の毛は入りません
猫の毛柄を決めるのは毛色の遺伝子。
日本猫の毛色(毛柄)は4つの遺伝子座にある8つの遺伝子の組み合わせで決まります。
・ A/a 遺伝子座
A 遺伝子は体毛に黒キジ模様が入る遺伝子、 a 遺伝子は黒い毛を生やす遺伝子
2つの遺伝子間には優劣関係があり、 A 遺伝子は a 遺伝子より優位
・ S/s 遺伝子座
S 遺伝子はお腹を中心に白い毛が生える遺伝子、 s 遺伝子はお腹に白い毛が生えない遺伝子
S 遺伝子の数(0か1か2)によって、お腹に白い毛が生える面積が変わってくる
・ O/o 遺伝子座
O 遺伝子は体に茶(オレンジ)色のキジ模様の毛を生やす遺伝子、 o 遺伝子は体に茶キジの毛を生やさない遺伝子
O 遺伝子は o 遺伝子より優位
・ W/w 遺伝子座
W 遺伝子は全身の毛を真っ白にする強力な遺伝子
w 遺伝子は全身の毛を真っ白にしない遺伝子で、その他の遺伝子によって毛柄が決まる
遺伝子における優性・劣性とは、優れている、劣っているという意味ではない。
「その特徴が表に出やすいか出にくいか」を指します。
ある強力な遺伝子がほかの遺伝子座にも影響を及ぼすことを「エピスタシス効果」と呼ぶ。
猫の毛色の遺伝子間の力関係は、同じ遺伝子座の対立遺伝子の間の優劣関係と、遺伝子座の間の上位・下位の関係(エピスタシス効果)によって決まります。
三毛猫の毛柄には、茶キジの毛と黒毛、あるいは黒キジの毛が共存できている。
茶キジの毛を生やす O 遺伝子は、 A/a 遺伝子よりも優位という関係にあります。
つまり、本来は茶キジの毛と黒毛もしくは黒キジの毛は、1匹の猫の毛柄の中で共存できないはずである。
実は、 O/o 遺伝子座の遺伝子型が Oo 型のときのみ、三毛猫は生まれうるのです。
この Oo 型の遺伝子型を持てるのは、メスだけ。
そのため必然的に三毛猫はメスになります。
オスの三毛猫が生まれるのは「クラインフェルター症候群」と呼ばれる染色体異常によるもの。
オスの X 染色体が通常より1本多くなったときに(つまり、 XXY 型)、三毛猫のオスが生まれる可能性があります。
オスの三毛猫は繁殖能力を持っていない。
この突然変異は一代かぎりで終わります。
灰色の毛や渦巻き模様は国外発の毛柄です。
全身が灰色のロシアンブルーは黒猫が希釈遺伝子の影響を受けて黒色が灰色に薄まったもの。
「渦巻きのキジ模様をつくるブロッチドタビー遺伝子や、体の末端の部分の毛色を黒くするシャム遺伝子なども外来品種の持つ毛柄の遺伝子です」
希釈遺伝子とかシャム遺伝子って・・遺伝子もいろいろあるんですね。