こんにちは。きのひです。
「大久保家の人びと」 井川香四郎 著 を読みました。
2023年1月15日 初版
駿河台(するがだい)からは隅田川や江戸湾、そして江戸城の遥(はる)か向こうに富士山を見晴らすことができる。
この一角に千石(せんごく)の旗本、大久保彦右衛門(おおくぼひこえもん)の屋敷がありました。
先祖はあの「天下のご意見番」と誉(ほま)れの高い大久保彦左衛門(ひこざえもん)
徳川家康の側近で槍奉行として数々の戦功を打ち立てた人物です。
大久保家では正月三日の朝は「謡初(うたいぞめ)」を行うことになっている。
当主が家臣や家族の前で謡(うたい)や囃子(はやし)を舞うのです。
演目は目出度い「翁(おきな)」と決まっていた。
これは「能にして能にあらず」と言われる神聖な儀式の一曲で、当主が神となって天下泰平や国土安穏、五穀豊穣(ごこくほうじょう)を祈禱(きとう)します。
居並ぶのは、裃(かみしも)姿の長男の龍太郎、次男の拓馬(たくま)、三男の猪三郎(いさぶろう)
少し後ろに離れて、彦右衛門の妻・千鶴(ちづる)、長女の睦美(むつみ)が整然と座しています。
「裃」姿。
正装の時の姿でしたっけ。
「きものレンタリエのきもの豆知識」「裃とは?わかりやすく説明 2024年8月28日」
「裃とは、昔武士の正装として着用されていたもので、現代で例えるなら制服のような位置づけです」
裃の特徴は
「上下セットで着用する」
「上衣は肩が大きく張った独特な形状の肩衣(かたぎぬ)を着る」
「下はいくつかのスタイルによって異なる袴を着る」
裃にはいくつかの種類があります。
「半裃(はんかみしも)」通常の裃のこと。袴の丈が長裃に対して通常の丈であることからこの名が付きました
「長裃(なががみしも)」位の高い人物が着用するもの。引きずるほど裾の長い袴と肩衣の組み合わせが特徴
「切裃(きりがみしも)」足首までの長さの袴を着用します。長裃同様に、上衣は袴と同色のものを着用します
「継裃(つぎがみしも)」切裃と同じ長さの袴を着用するが、上衣の色が上下異なる。上下同色の長裃や切裃よりもカジュアルな位置づけです
「裃」に種類があるなんて。
上下の色が違う裃があるなんて。
そして半裃以外の読み方は「がみしも」と濁るんですね。
気をつけないと。