こんにちは。きのひです。
「雨柳堂夢咄(うりゅうどうゆめばなし) 其ノ十六」 波津彬子 著 を読みました。
2016年3月30日 第1刷発行
京助は通り道にある神社におまいりしていました。
ガランと鈴を鳴らしパンパンと手をたたく。
「何度もしつこいようですが、試験に通りますように」
そんな京助を掃除していた宮司さんがみていました。
「お兄さん、熱心だねえ。いつも」
「せっかくだから福を拾って行きなされ」
(福が落ちているものなら・・)
そう思いかけた京助は神社の縁側で眠り込んでいる2人の男の子に気がつきました。
「こらこら。こんなところで眠っちゃだめだよ。風邪ひくぞ」
「どこの子らだ?」
「もう帰んな。送って行ってやろうか」
「やだよ。僕は家出して来たんだから」
2人は兄弟のようで言い争いを始めました。
「ちがうよ。おじいちゃんちに行くんだよ」
「何言ってんだ。おじい様の家には行かないよ」
「行くんだよ」
着ているものからみて(いいとこの子・・・だよな)
この辺の子らとは違うようです。
(放っておけないよなあ)
そうしているうちに1人が眠り込んでしまった。
困った京助はとりあえず自分の下宿に連れてきました。
起きている子どもはなんだかきょろきょろと探している。
「ボクねえ。頭巾(ずきん)落としちゃったみたいなの」
「あ!これ」
とりあげたのは信玄袋でした。
それを「ほら」とかぶってみせます。
信玄袋。
巾着袋とは違うんでしょうか。
「絆纒屋 2023/11/20 合切袋・巾着袋・信玄袋の違いと特徴」
合切袋と巾着袋の違いは「紐通し」の形状です。
「合切袋は、袋の口(袋本体とは別)に『Pコキ(ピーコキ)』や『乳(ち)』という紐通しを設え(しつらえ)ます」
「巾着袋は、袋本体に紐を通す穴があります。巾着の紐通しは種類もさまざまです」
信玄袋の特徴。
「合切袋や巾着袋が平らなつくりに対し信玄袋は立体的なつくりが特徴です」
信玄袋や合切袋は紐を通すところがとびでていて紐が見える形。
そのため縛っても形がスッキリとしています。
紐通しの形、底が平らかどうかでそれぞれ呼び方が違うんですね・・
全部「巾着」と思っていた私。
そして「信玄袋」は「信玄餅が入っている袋」となんとなく思っていました・・