こんにちは。きのひです。
「雨柳堂夢咄(うりゅうどうゆめばなし) 其ノ五」 波津彬子 著 を読みました。
2007年10月1日 新版第1刷発行
骨董屋雨柳堂店主の孫である連(れん)は花を摘みに行った野で一人の老人に出会いました。
「おお・・花筐(はながたみ)を思い出させる風情(ふぜい)じゃないか」
「僕のことですか?」
「おや 聞こえたのかね?わしの声が」
老人はむかし絶望に囚(とら)われて狂い死にしていた。
「この野に長くおられたから木や花が心を鎮(しず)めてくれたのでしょう」
「わし・・わしは、そう鼓(つづみ)を打っておった」
小鼓(こつづみ)を打たせて名人と言われた時もありました。
それが大事な右腕を失った。
「事故か病(やまい)か他人(ひと)の恨みを買うてか、理由はもう思い出せもしない」
失って初めて己にとって鼓がどれだけ大切であったか思い知りました。
己の手で打てぬくやしさが年ごとに強くなって「最後は狂って死んだのだ」
「 GSM グッドスクールマガジン」「2016年07月17日更新 手で叩く太鼓、『小鼓』と『大鼓(おおつづみ)』の違いや特徴」
和太鼓の種類には手で叩く太鼓、小鼓と大鼓がある。
どちらもバチを使わず手で叩いて演奏します。
もともとインドから伝来した楽器と言われており現在は舞楽などで演奏されている。
小鼓と大鼓は常にセットで登場します。
「そのため小鼓と大鼓は夫婦とも言われている」
ちなみに、和楽器における「太鼓」はバチで叩いて演奏する大型の和楽器です。
鼓太鼓は、エイサーなどで使われる小型の太鼓。
「こちらもバチで叩いて演奏します」
鼓は通常小鼓のことを指す。
左手で持った小鼓を右肩の上に乗せて、右手で打ち鳴らします。
緒をきつくしたり、ゆるくしたりすることで音の高さを調整し、音色を変える。
「ほかの国にも似たような楽器はあるのですが、緒で音階を調整しながら演奏するのは日本独自の技です」
砂時計のように真ん中がくびれた形をしており、両側に皮を張って両際を緒で強く縛ってある。
「音の高さを変えて演奏するため存在感があり、十分に演奏の主役になります」
小鼓って音階がだせるんですね・・
緒の調整だけで音色を変えるってすごいです。
ところで「こつづみ」を何度も「こづつみ」とまちがえてしまった・・
きをつけます。