こんにちは。きのひです。
「雨柳堂夢咄(うりゅうどうゆめばなし) 其ノニ」 波津彬子 著 を読みました。
2007年10月1日 新版第1刷発行
七福屋(しちふくや)の一人娘である藤衣(ふじえ)は怯(おび)えていました。
ここのところ続けて恐ろしい夢を見る。
恐ろしさのあまりビクッとして起き上がってしまいます。
でも「何の夢だったのか思い出せない」
そんな藤衣にそっとよりそってきてくれるのは金色の目の猫。
名前は蘇枋(すおう)です。
いつのまにかこの家にきていつも傍(そば)にいてくれる。
怖い夢を見てとびおきても蘇枋をなでていると怖くなくなります。
蘇枋を初めて見たのは庭の花蘇枋の木の下でした。
蘇枋の花が銀灰色(ぎんかいしょく)の毛に映えて美しかった。
「暦生活 にっぽんのいろ 2023.10.07」に「蘇芳色」のことが書いてありました。
染織家の吉岡更紗さん。
京都で200年以上続く染屋「染司よしおか」六代目です。
蘇芳色はやや青みのある赤で、インド南部やマレー半島などに生育するマメ科の樹木から生み出される色。
「樹木の中心に赤色の色素を含んでいて、それを細かく刻んだものを煎じて色素を抽出します」
蘇芳の木は熱帯性または亜熱帯性に分布するため、日本では生育しない。
「古より大量の蘇芳を輸入していたという歴史があります」
正倉院宝物の染織品の中には蘇芳染めと思われるものが沢山ある。
「日本の色は数多ありますが、その全てが国産の植物によって生み出されているのではなく、海の向こうからやってきた染料も多く使われていました」
ちょっと確認してみました。
「蘇芳の木」は日本では生育しませんが「花蘇芳」は庭木として公園や庭園に植栽されています。
耐寒性や耐暑性があり、北海道南部以南であれば地植えできる。
「庭木図鑑 植木ペディア」さんによると
「花の色が同じマメ科の熱帯植物スオウで作る染料『蘇芳』に似ていることからハナズオウと名付けられた」
花蘇芳は春に咲く紅紫の花です。
葉は長さ5~8センチの円形あるいはハート型。
花言葉は「裏切り」「疑惑」
そんなの知ってしまうと人には贈りにくい花ですね・・