こんにちは。きのひです。
「池上彰のマンガでわかる経済学 1 経済のしくみ」 池上彰 著 を読みました。
2018年6月20日 1刷
「あなたが持っている一万円札は、なぜお金として通用するのでしょうか」
「紙に『一万円』と印刷されているだけなのに、支払いに使うと差額のお釣りも受け取れます」
「いまの世の中はデフレと呼ばれます。かつて1970年代の日本はインフレが深刻な問題になっていたのに」
「インフレとデフレはどちらも問題だと言われますが、本当のところはどちらがより問題なのでしょうか」
世の中の経済は、真面目に考え出すと不思議に満ちている。
「この本は頼りない二人の新入社員の仕事の駄目さ加減を描いたマンガ」
笑ってみているうちに私たちの身の回りの経済を学んでいく構成になっています。
AI 広告の営業マン啓太とクリエーターこのみ。
会社の方針で二人一組で新規クライアントを開拓することになりました。
でも4カ月間一本も契約が取れない。
営業先で使われたビジネス言葉がわからなかった二人は自分たちの母校で開催される「池上彰のやさしい経済学」講義に参加することにしました。
講義当日、登壇した池上彰はさっそく「ところで経済学って何でしょう?おわかりの方?」と問いかけます。
「はい!どうしたらお金が儲けられるかを研究する学問です!」元気よく答えるこのみ。
「実は違うんです」
「だってそうでしょう。もしそうなら経済学者は皆大金持ちのはずです」
「経済学とは限られた資源をどう使えば私たちの暮らしがよくなるかを考える学問なんです」
講義を聴いた二人は営業先への CM 企画案を展開する。
「商品を買うということは企業に投票するということだと思います」
「この CM はあなたは世界を笑顔にする企業に賛成の票を投じますか、という呼びかけでもあるのです」
「経済とは『経世済民(けいせいさいみん)』からきていると聞いています」
経世済民「世を治め人々を救う」
世の中が平和で安定していて民の暮らしがうまくいっているということ。
COMZINE BACK NUMBER 2013.3月号 かしこい生き方のススメ 第118回
武蔵大学経済学部教授 黒坂佳央さんは「経済とは皆が幸せになることを考えること。お金儲けではないのです」といいます。
「経済」というと「お金を儲けること」と考える節があるが、これはビジネスの話であって経済ではない。
「経済」は、英語の「 economy (エコノミー)」を福沢諭吉が訳した用語です。
ちなみに経済学は「 economics (エコノミクス)」
この「 economy 」という言葉を辞書でひくと元々の意味である「節約」という訳語が出てきます。
「つまり節約の学問が経済学なのですが、日本語で『節約』と言われると果たしてそれが国を治めて民を助けることとどういう関係にあるのかピンとこないかもしれません」
買いたい物はたくさんあるけれど使える額は決まっている。
限られた財源をどう使えば世の中が安定し人々が一番幸せになるかということです。
「皆が幸せになるように世の中が治まっていて、日常生活が何不自由なく送れている状態を達成することが目的」
では世の中を治め、そして人々の暮らしがもっと良くなるためにはどのような手段をとればいいのか。
「その視点を市町村や国全体に広げたものも経済であり、経済学というものも極めて現実的な学問なのです」
経済では常に相手がいるということを考えなければならない。
「売る」ということはそれを「買う」人がいるということだし「貸す」ということはそれを「借りる」人がいるということ。
「たとえ自分がいくら良いことをやっていると思っていても相手にとっては大きな迷惑になっているかもしれません」
経済というのは無理をするとどこかで破綻する。
「自分で自分を振り返るという姿勢が必要なのです」
「だから、今こうしてお話していることも『そうなのか?』と疑ってみてください」
経済を知る、学ぶ利点の一つは自分で考える習慣がつくこと。
さらに付け加えると「経済学者にだまされないように聞かないといけないですよ(笑)」