鳩尾

こんにちは。きのひです。

 

「燦(さん)2 光の刃(やいば)」 あさの あつこ 著 を読みました。

2011年12月10日 第1刷

 

 

 

 

 


異能の一族に生まれ育った少年・燦は祖父の遺言を守り江戸に出て来た。

棟割長屋に暮らし始めます。

 

 

 

 

 

 

 

燦は闇の中、田鶴藩下屋敷に向かって歩いていた。

自分の鷹である八神が気に入りの松に帰って来ているか確かめるためです。

 

 

 

 

 

 

 

八神に限って体に不用意な傷を付けることはないだろう。

しかし万が一傷ついていれば手当をしてやらねばならない。

 

 

 

 

 

 


「うん?」燦は立ち止まりました。

臭いがした。

 

 

 

 

 

 


血の臭いだ。

そして気配。

 

抜き身のような鋭い気配がします。

 

 

 

 

 

 

 

黒い影が現れる。

手に抜き身を握っていました。

 

 

 

 

 

 

 

影が飛んで頭上から襲いかかってくる。

 

燦は夜目が利く。

地面に転がり身をかわします。

 

 

 

 

 

 


起き上がるのと同時に男の懐に飛び込んだ。

こぶしを鳩尾(みぞおち)あたりに突き出します。

 

手応えがあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


みぞおちって「鳩尾」と書くんですね。

鳩に何か関係があるんでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

Domani 2023.11.08 「『みぞおち』はなぜ『鳩尾』と書くの?」

「『鳩尾』とは体の部位のことで胸の中央にあるへこんだ部分を指す言葉です」

 

 

 

 

 

 

 


きゅうび、みずおち、とも読む。

この漢字表記は鳩の尾の形に似ていることから来ているとされています。

 

 

 

 

 

 

 


「鳩尾」は左右の肋骨がついているところのすぐ下で骨がない部分。

体の急所とも言われる場所です。

 

 

 

 

 

 

 


「鳩尾」は飲んだ水が落ちる場所ということで「水落ち(みずおち)」と呼ばれた。

 

「それが『みぞおち』に変化し形が似ている『鳩尾』という漢字を当てられたというのが『鳩尾』という言葉になった経緯です」

 

 

 

 

 

 

 

 

昔から鳩は身近な鳥だったんですね。

ところで鳩の尻尾ってそんなに特徴的でしたっけ・・

 

 

とっさにうかんでこないなあ・・