こんにちは。きのひです。
「あの家に暮らす四人の女」 三浦 しをん 著 を読みました。
2018年6月25日 初版発行
2018年11月15日 9刷発行
ここは杉並の古びた洋館。
父の行方を知らない刺繡作家の佐知(さち)と気ままな母・鶴代(つるよ)、佐知の友人の谷山雪乃(たにやまゆきの)と上野多恵美(うえのたえみ)の四人が暮らしています。
四人で暮らすようになって佐知はたまに「ねえ、気づいてる?」と言う。
「私たち『細雪』に出てくる四姉妹と同じ名前なんだよ」
それはたいてい晩に四人がリビングに集(つど)っているときです。
鶴代はいもけんぴをつまみながらテレビドラマを鑑賞し、雪乃はストレッチと称してパジャマ姿で案山子(かかし)のようなポーズを取り、風呂上がりの多恵美はパンツ一丁で脛毛(すねげ)を抜く。
ダイニングテーブルで刺繍のデザイン案を描いていた佐知はそんな姿を見てため息をつきます。
「なのに私たちときたら」
鶴代さんがつまんでいた「いもけんぴ」
「けんぴ」ってどんな由来なんでしょう。
「焼き芋専門店 おいもや」さんによると芋けんぴの由来は諸説ありますが「高知県で生まれた説が有力とされています」
「けんぴ」は高知県の郷土菓子である「ケンピ」が由来。
ケンピは小麦粉、砂糖を水で練り合わせて焼いたお菓子で芋けんぴと似たような食感ですが使われている食材が異なります。
「水あめを使っていることもありビスケットのような食感を楽しめる」
「お土産コーナーに行くと一般的な芋けんぴから塩やショウガを使った芋けんぴまでさまざま用意されています」
「芋舗 芋屋 金次郎」さんによると「芋けんぴは土佐弁です」
金次郎のふるさと高知では江戸の昔から小麦粉を棒状に焼き固めて作った干菓子を「けんぴ」と言った。
「その形状に似ていることから芋で作ったけんぴ、『芋けんぴ』と呼ばれるようになりました」
「いわばその商品名が土佐弁のようなものです」
他県では芋かりんとうと呼ばれていて以前は芋けんぴと言ってもなかなか通じなかった。
「今は少しずつ全国に通じる標準語になってきたようです」
農林水産省さんの「伝統食検索」に「芋けんぴ」はのっています。
「元々、土佐には『けんぴ』という砂糖を煮詰めた糖蜜に小麦粉を入れて練りうどんのようにのばして短冊状に切って焼いた郷土菓子が存在する」
「その頃から土佐で食べられていたと考えられる」
その呼び名の起源には諸説あります。
飛鳥奈良時代の「巻餅(けんぺい)」という細長い菓子がけんぴに転訛したとする説、室町時代に明から渡来した点心「巻餅(けいひん)」を起源とする説など。
「芋けんぴにはさつまいもに含まれるカリウム、ビタミンC、カルシウム、鉄分、食物繊維など豊富な栄養がそのまま含まれている」
罪悪感なしにどんどん食べられそうです。