こんにちは。きのひです。
「宇宙兄弟 37」 小山 宙哉 著 を読みました。
2020年2月21日 第1刷発行
南波六太(なんばむった)は宇宙飛行士。
いま六太はフィリップと2人で月面にいます。
ミッション遂行のためジョーカーズという6人のチームで月に無事到着。
しかしその後、機器の故障や事故などが重なり6人いたジョーカーズのうち4人は先に地球にむかうことになりました。
予備にあったはずの帰還船も無くなり月面に取り残されている2人。
その2人を地球に帰還させるためロシアから宇宙飛行士がやってくることになりました。
ロシアでミッション遂行のために選ばれたのは4人。
その4人の中には六太の弟、南波日々人(なんばひびと)が入っていた。
兄弟そろっての月面歩行が実現するかもしれません。
テレビクルーは南波兄弟の実家に取材にやって来た。
「息子さんたちが2人とも月面歩行者(ムーンウオーカー)になるなんて、いったいどんな教育をされたんですか?」
「特別なことはやっとりません」
お父さんは取材にこたえて兄弟が夏休みに実行した無謀な旅行の話をはじめました。
「今回の件で2人が子どもの頃に自転車で東京から京都まで旅をしたことを思い出しまして」
『2人だけではだめだ。父さんも同行する』という父と距離をとりたがっている兄。
父としての想いは『まぁわかってる。そういう時期だ』
お父さんは「自分のいとこ」に変身して荷台付きの車でずっとついていくことにした。
サングラスとニット帽で変身している父を、子どもの六太はじっと見つめます。
『父ちゃん・・?じゃないの・・・?』
『・・・昔からよく似てるって言われる』
『名前は・・なんていうんですか?』
『・・・高倉・・・レオン』
『・・・』
小中学生だった2人は疲れたらその車に乗せてもらいながら京都にたどり着きました。
「なんで自転車で京都まで行こうと思ったのかを聞いた時、彼らはこういいました」
「『俺たち二人でなんかを成し遂げたいと思って』」
そのサイクリングの途中で日も暮れて真っ暗な中、弟 日々人のライトが電池切れで消えた。
するとそれに気付いた六太がライトを前方に向けて弟の足元をずっと照らしてやっていました。
そのことに気付いたらしい日々人は兄が付いて来られるスピードに合わせて走っているようだった。
「私たちにとって大事なのはそういうことです」
「『優しさ』に気付くのもまた『優しさ』」
「『足元をそっと照らしてやり』『さり気なく速度を揃えてやる』」
「あの夏の兄弟の姿勢のままで何かを成し遂げてくれれば」
「親としては何も言うことはない」
ある意味理想のお父さん、という感じです。
もっともこのビデオを母が六太に送り「高倉レオン」が父だったことは六太にバレてしまいました。