こんにちは。きのひです。
「心を燃やす練習帳」 齋藤 孝 著 を読みました。
2020年12月15日 第1版発行
副題は「不安がなくなる白陰禅師の教え」
250年以上前の江戸時代に「不安」との向き合い方について答えを出していた日本人です。
彼の幼い頃はちょっとしたことですぐに不安にかられてしまう「繊細さん」そのものでした。
そうした不安から逃れるために仏の道へ進んだにもかかわらず修行をやりすぎて「うつ病」に。
その後体調を取り戻して修行を続け、自ら納得して悟りを開くことができたのは42歳のときでした。
当時の平均寿命は30~40代。
白隠は悟りを開いてから多くの悩める人たちを救うことに全力を注ぎます。
弟子を育てたりひとり静かに仏の道を思索したりはしなかった。
仏の教えや人生訓などを伝える絵や歌を1万点以上もつくり健康本や多くの著作を執筆。
84歳で大往生を遂げました。
著者はそんな「白隠ワールド」を紹介してくれます。
「生きる不安を吹き飛ばすこと」
「周りを気にしないこと」
「自分の心の声に従うこと」
「人生を全力で生き抜くこと」
生きていく上でのさまざまな疑問にQ&A形式でこたえてくれる。
「不安は人間にとって必要な感情」
「『自分を信じる力』は簡単に養える」
「人は悩んだり不安になったときほかのなにかに頼りたくなる」
「神社やお寺にお参りに行ったり占いをしたり情報をかき集めたり」
「それはけっして悪いことではありません」
「ただ他者から本当に救いが得られるのかあるいはそもそも本当の救いとはいったいなんなのか」
そのヒントとして著者があげているのが白隠が書いた「坐禅和讃(ざぜんわさん)」というお経です。
これは「衆生(しゅじょう)本来仏なり」で始まり「この身すなわち仏なり」で終わる。
「私たち人間は本来みな仏である」
「迷ったとき、悩んだとき、不安に思ったときまずは自分を信じなさい」
「なぜならあなた自身の心のうちにこそ仏がいるのだから」
「白隠はこうした『自分を信じる力』の強さを人々に伝えたかったのではないでしょうか」
「地獄や極楽は目で見えるものではない」
「地獄も極楽も自分の心のなかにある」
つまり心の状態によって私たちはいつでも地獄に落ちるし極楽にも行ける。
なにかにすがるのもいいけれども自分の心こそが一番のよりどころでありそこに仏が存在している。
自分の心の状態を客観的に観察してみることで少しでも白隠さんに近づけるでしょうか。