こんにちは。きのひです。
「思考のすごい力」 ブルース・リプトン 著 西尾 香苗 訳 を読みました。
2009年2月3日 第1版第1刷発行
2018年10月16日 第1版第10刷発行
「遺伝子やDNAがわたしたちの生体機能をコントロールしているのではなく、
細胞の『外側』からやってくるシグナルがDNAをコントロールしているのだ」
「わたしたちが抱く思考は肯定的なものも否定的なものも強力なメッセージを発していてそれらも細胞をコントロールしていることを示してくれる」
著者は「遺伝子は生物を『コントロール』しない」といいます。
「遺伝子発現のスイッチを入れるのは環境からの信号である」
「遺伝子のコントロールについては『環境こそが問題なのだ』」
そのことは車とそのキーに例えられている。
「キーが車を『コントロール』するだろうか」
「車をコントロールするのはキーを差し込んで回す人間だ」
たとえば血管の内皮細胞。
炎症物質を培地に加えると内皮細胞は構造も機能も変化する。
免疫系の掃除屋細胞であるマクロファージのような形態になります。
またガンマ線を照射してDNAを破壊したとき細胞は変形した。
この内皮細胞は「機能的に除核」されていたのにもかかわらず炎症物質に反応して変化した。
これは核がちゃんと細胞内にある時とまったく同じ反応でした。
この細胞たちは遺伝子も持たないのに「理にかなった」コントロールをしてみせたのです。
著者は「細胞膜こそ細胞の脳である」といいます。
「細胞膜は知性をもつ生物すべてに共通している」
細胞膜は「コンピュータ・チップ」と同じである。
膜は液晶としての性質を持ちレセプターとチャネルをもっています。
リン脂質分子は液晶の性質をもっている。
だからこそ構造を維持しながら一枚の膜としてつながったままで形を変えることができる。
チャネルを通して細胞は栄養分を取り入れ老廃物を排出しています。
「レセプター」は「ゲート」と同義であり環境からの特有の信号に反応する。
多細胞生物では細胞が特殊化して組織および器官をつくり生理的な機能を分担します。
「なかでも高等でより認識力の高い生物では脳内部でも特殊化が進み身体の細胞全体を従わせるような部位ができた」
「その一つが大脳辺縁系である」
辺縁系が進化したことで化学物質によるやりとりのシグナルが感覚へと変換されます。
「わたしたちの意識はこれら『シグナル』を感情として経験する」
「細胞間の連絡に用いられるシグナルの流れは身体の『心』といってもよい」
「意識はこのシグナルの流れを『読みとる』だけではなく情動を生成することもできる」
ストレスで体調を崩すとかは普通のこととして受け入れています。
でも「感情」も「心」も化学物質によるやりとりとは考えたことなかった。
「プラシーボ(偽薬)に治癒効果があるのはなぜか」
「潜在意識が持つ驚くべきパワー」などについても記述されていました。
この本の副題は「心はいかにして細胞をコントロールするか」
巻末に参考文献が記載してある。
むつかしかったです。