大家さんとぼく

こんにちは。きのひです。

 

「大家さんと僕」 矢部太郎 著 を読みました。

 

てっきり小説かと思ってました。

四コマ漫画なんですね。


ある理由でマンションを引っ越すことになった矢部さんは木造二階建ての家の二階に住むことになります。

その一階に住んでいる大家さんとのお話。

 

大家さんは86歳でとても上品な人。

矢部さんは自己紹介のとき仕事はお笑いをしていると言い出せなかった。


「仕事は劇場にでたりたまにテレビにでたりとか」

「俳優さんかしら」

 

「はい(少し嘘をつきました)」




最初は大家さんとの(いろんな意味での)距離の近さにとまどってた矢部さん。

次第に慣れてきて一緒にご飯に行ったりするようになります。


お誕生日をお祝いしてくれた大家さん。

それは手作りのおはぎに仏壇用のローソクがささったものでした。

 

矢部さんは「とても甘くて美味しいおはぎ」と素直に受け止める。


実は矢部さんの本当の誕生日は次の日でした。

大家さんはそれを知っていた。

 

「本当の誕生日は明日ですよね?」「年寄りは今日、お祝い」

「明日は大事な人とパーティーですものね」


素敵な大家さん!

でも何コマか後に矢部さんはこうつぶやきます。

 

「大家さん、来年は当日でもいいですよ」

 

ゆっくりとした、そしてほのぼのとした日常の生活がつづられていきます。

少し笑えて、少しせつない。

 

読み終えたあと、なんだかちょっと泣きたくなりました。


矢部さんテレビで見たことありますがそれほど好感をもってたわけじゃなかった。

でもこの本を読んで「矢部さんのような人がきちんと評価されるようであってほしい」と思いました。


高齢でいろいろと時間がかかってしまう大家さん。

矢部さんはそれを軽んじることなくきちんと向き合っています。

 

きちんとなんだけどマジメすぎずにちょっと笑える視点で。


この本は矢部さんが初めて書いた漫画だそうです。

それにしてはすごく読みやすい。

 

コマ割りというかオチのつけ方もうまいです。


ちなみに矢部さんのお父様は絵本作家の「やべみつのり」さん。

その辺りやっぱり影響とかあるんでしょうか。